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イケブクログ

池袋の話題を中心にホットなトピックスを毎日お届け

池袋のオタク街化を推進する、アニメイトの強かな戦略!①

池袋 オタク街 回顧録

池袋のオタク街というと、どういう印象があるでしょうか?

一番有名なのは『乙女の聖地』であり、女性向けの店舗が立ち並ぶ乙女ロードがあったりと、だいたいはこうしたイメージなのではないかと思います。

それは全く正しいのですが、しかしそのイメージ自体はそれこそ2005年頃に起こっていた秋葉原ブームの頃からあまり変わっていません。当時、オタク街として大きく秋葉原がフィーチャーされる中で、乙女の聖地として池袋が、サブカルの聖地として中野が、第二、第三の『ポスト秋葉原』として紹介されていたこともありました。

様々な変化と軋轢の中で、いつの間にか『ポスト秋葉原』『脱秋葉原』へと流れが変化し機運が高まっていくのですが、2012年を契機に、池袋はこれまでの乙女の聖地から、全く新しい聖地へと変貌を始めています。

 

アニメイト本店の中央移転!

2012年のこの移転を切っ掛けに、池袋のオタク街は大きく動き出すことになります。
それはまさにエポックメイキングな出来事であり、これまでの秋葉原に対しての、乙女の聖地という役割から、名実ともに池袋自体がオタクの聖地として表舞台に立つことを知らしめる大きな一歩、移転劇となったのです。

旧・乙女の聖地時代

-2012年-

新・オタクの聖地時代

というように、2012年を境に全く新しい時代へ突入していくことになる池袋。この頃、様々な事件、軋轢により聖地としての秋葉原の地盤が大きく揺らいでいた時期でもあり、そしてそれがますます池袋の重要度が上げていくことになります

そもそも乙女ロードとは何処にあるのか?

 

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行った事がないと意外と分からない、乙女ロード。
何処にあるのかというと、水色の矢印で記した一直線が有名な乙女ロードです。今は亡き、トヨタのアムラックス東京*1 から東池袋3丁目交差点の信号までの一直線に、アニメイトやまんだらけ、K-BOOKSといったオタク向け店舗がひしめきます。いつ行ってもキャリーカートを引いたお姉さん達でいっぱい!

裏路地には今はもうないボークスや、更に黒猫ヤマトや佐川の営業所があるなど、荷物が大量になっても一安心。同人誌の爆買いを推奨する優しさに満ちています。向かいにはサンシャインシティがあり、通常のショッピングにも最適という超便利な立地になっています(*´∀`*)

地図を見ると分かりますが、駅から首都高を挟んで向かいという位置関係になっていますよね。これまで乙女ロードにはそれが非常に良い方向に働いてきました。

【池袋の特殊事情】

元々池袋という街は非常に特殊で、繁華街が極めて狭い範囲に密集しているという欠点があります。これを是正する為、再開発では様々な取り組みがされているのですが、サンシャインを中心に狭い範囲に人が集中する為、混雑するエリアとしないエリアの差が極端に出ることに。地図でいうなら、東口五差路から首都高までのサンシャイン60通りが最大の繁華街になります。

さて、このサンシャイン60通りを歩くと、首都高の手前に東急ハンズがあり、この通りを歩く殆どの人が、ここから地下通路を通ってサンシャインシティに向かいます。

なので、どれだけ混雑していても、首都高を境に人が激減し、乙女ロードがある通りには一般的な歩行者が来る頻度は極めて少なくなっています。店舗もオタク向けの店舗ばかりなので、オタク以外の層が買い物目当てに来るというようなこともなく、乙女ロードは、偶然の産物により自然と人口空白地帯になっています。元々、乙女ロードにこれだけオタク向けの店舗を固められたのは、そうした繁華街の外にあり、一般的な集客があまり見込めない位置だったことが大きい要因でした(因みにこの頃、現アニメイトサンシャインとまんだらけの間に、米沢ラーメンというラーメン屋さんがあったのですが、肩身が狭そうでした......)

こうした位置関係により、乙女ロードは繁華街の喧騒から外れて、街中にありながらも、ゆったりとした雰囲気が流れているという不思議な場所になっていたのです(通りの向かいが公園とサンシャインシティなのも大きかった)

 

遂に打って出たアニメイト。博打は成功するのか!?

 

さて、もう一度、地図を見て欲しいのですが、ピンクで星印を記しています。そう、これまで乙女ロードの名物ビルだった牛乳パックビル*2から、繁華街のど真ん中への移転。その発表が行われたのが2012年の6月。

6月と言っても私がその事を知ったのはもう少し早い時期だったのですが、なんてことはなくて普通に工事看板に株式会社アニメイトって書いてあったから分かったというだけなんですけど(笑)

しかし、やはり今までの隔離された人口空白地帯から繁華街の中央への移転というインパクトは凄まじいものがありました。私としてもこの移転が成功するか否かはその時点でも全く判断が付かず心配していたのですが、元々この総本店がある場所は豊島区公会堂や保健所が並び、他の横に繋がる通路としては大変人通りが少ない場所でした。

bcnranking.jp

この頃、2009年に旧三越跡にヤマダ電機総本店が入り周辺一帯がビックカメラとの家電激戦区になるなど、街として新しいポジションを獲得し始めたいた時期であり、更に商業テナントビル『WACCA』の建設も始まるなど、まさにアニメイト本店がある場所は再開発の中心。それどころか池袋繁華街の心臓部になりかねない位置。そんな場所にアニメイトだけが出来て果たしてどうなるものなのか。この移転の発表には賛否両論があったことを憶えています。今後の乙女の聖地がどうなっていくのかという分水嶺だったのでしょう。

不安視されたこの博打の結果は実に早く明らかになるのですが、ここから、池袋の表の裏の再開発が更に加速していくことに。それはまた次回。

*1:2012年2月アイマスとのコラボイベント「アイドルマスター×アムラックス コラボレーションイベント~生っすか!?サンデー出張版~」が開催された。流石は世界のトヨタ!

*2:現アニメイトサンシャイン