読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

イケブクログ

池袋の話題を中心にホットなトピックスを毎日お届け

池袋のオタク街化を推進する、アニメイトの強かな戦略!②

アニメイト総本店の移転で池袋はどうなったのか、それは今現在の池袋を歩いてみればすぐに分かる事なのですが、当時は本当にどうなるのか先が全く分からない状態でした(;´Д`)

ikebukulog.hatenablog.jp

 

2012年の6月に発表されたアニメイトの中央進出。

 

当然予想される周辺環境の激変とパワーバランスの変動。
この移転発表の僅か2ヵ月後の8月。これまでまでサンシャイン60通りに面しており、ビル1棟借りで店舗を構えたとらのあなも後を追う様に移転を発表します。

にわかに池袋のオタク街が混沌化していくのでした。
まさに胎動といった感じですね。

乙女ロードから中央進出へ。拡大していくオタク街


2012年10月。移転が発表されていたとらのあなが、現とらのあなA館としてOPEN。*1
この時点では現在の2店舗体制となることは発表されていなかったので、大幅な規模縮小に残念に思ったことを憶えています。特に池袋での男性向けの厳しさを表すような移転劇となった為、駅に近くなったとはいえ大幅な利便性の低下、更なる女性向けの強化に繋がり、男性向けの減少といった影響が大きく出る事に......。

とらのあなの影響力の低下は、男性向け不毛地帯をますます加速させることになるのですが、女性を中心にしたオタク街という方向性は、秋葉原とは全く違う未知の領域でした。当然、コンテンツとしてもコスプレやボーカロイドといった若者向け、若年層向けにフィーチャーしたものと親和性が高く、このとき、これまで乙女の聖地というポジションで停滞していた池袋が、次世代のオタク街として急速に形作られていきます。

この傾向を端的に表すと、秋葉原ならビルのテナントの空きフロアにメイド喫茶が出来ますが、池袋ならコスプレの貸しスタジオになる。そういう差でしょうか(笑)

ここから『乙女ロード』だけだった池袋は、徐々にオタク街そのものへと勢いを増していきます。2012年8月ファミリーマートとのコラボで初音ミクのラッピング店舗が登場するなど、にわかに勢い付いてくる池袋。

そして2012年11月17日。
遂にアニメイト池袋総本店がOPENします。

乙女ロードは乙女シティへ。


アニメイト池袋総本店は、旗艦店となるべく圧倒的なフロア面積に、イベントスペースも完備、エントランスを広く取るといった先を見据えた店舗設計になっています。

 

f:id:ikebukulog:20151016221532j:plain


最初は何故こんなに広く取ってあるのか分からなかったのですが、実際にOPENすると、道路にはみ出さずここに人が滞留する為、非常に効果的に働いていました(笑)

懸念だった乙女ロードの旧アニメイトビルも、アニメイトサンシャインとして同時運営されることが発表されるなど、池袋のシンボルとして、アニメイトのポジションがますます確立され影響力を増していきます。

さて、アニメイト総本店がOPENした1ヶ月後の12月17日。以前より閉園が告知されていたサンシャインシティ内、ナムコナンジャタウンが、2013年夏に『週刊少年ジャンプ』のテーマパーク『J-WORLD TOKYO(ジェイワールド東京) 』にリニューアルされる事が発表。これまでもナムコ系列として様々にアニメゲーム関連イベントを開催してきたナンジャタウンが、足並みを揃えたこの一斉展開は、池袋が秋葉原の対抗馬として、女性層総取りを狙うオタクの聖地としての狼煙をぶち上げた瞬間となりました。

サンシャインシティでは、毎年ウルトラマンフェスやプリキュアショーなど子供向け、特撮ファン向けのイベントも多く開催されており、ナンジャタウンもリニューアル以前からアニメ映画とタイアップした企画、モンスターハンターなどとのコラボも頻繁開催されるなど、その親和性も高かった為、いよいよ本格的にオタク層を取りにきたという本気を感じるリニューアルでした。

池袋、激動の2013年


2013年に入ると、そうした動きはより加速していきます。

  • 4/13 K-BOOKS(MEN’s館)
  • 4/18 とらのあな池袋A店
  • 4/20 らしんばん(池袋本店2号店)

僅か1週間の間に狭い範囲に3店舗が同時にオープンするなど、類を見ない出店ラッシュが続く月となりました。

特にとらのあなは取り扱いを減らしていた男性向けの新店舗をオープン。A館B館の2店舗構成となる分館制に移行。(2013年11月現在、秋葉原でもABCの3店舗構成を復活)これにより同人誌と成年コミックを買いに秋葉原まで行くのが面倒くさいといった男性層の需要も解消出来、女性向けが強いアニメイトの隙を埋めています。

 

f:id:ikebukulog:20151016223909j:plain


らしんばん新店は、これまで現アニメイトサンシャインと、らしんばんに挟まれていた米澤ラーメン跡地に店舗が入り、まだ一度もそこで食べたことがなかった私は何故かとても切ない気持ちになるという(つくづくどうでもいい情報)

アニメイトの中央進出の影響は2013年に入ってすぐに出ます。
2013年2月1日~2日、豊島公会堂、豊島区民センターで『東京マンガ・アニメカーニバル』が開催。アニメを使った地域振興、町おこしについてなどのディスカッションや展示などが行われると同時に、中池袋公園でコスプレイベントが開催されました。

市街地のど真ん中、一般層も多く集まる休日の中池袋公園でコスプレイベントが開かれるという秋葉原では有り得ない異質な空間を生み出されることに。

2013年6月9日、秋葉原の有名店『武器屋』が池袋に移転。
2013年6月16日、東京芸術劇場横、池袋西口公園でこの年10年目となる『世界コスプレサミット日本代表選考会』が初開催。

ゲストに杉田智和さんなど、声優が参加するといった、選考会ながら非常に規模の大きなイベントとなり、これまで主に東口で構成されてきたオタク街の影響が西口まで波及している事を意味するものとなりました。

何よりこのイベントで最も注目すべき部分は、規模に対して周辺に警察の姿を見かけない事でした。これは昨今の秋葉原では考えられない状況といえ、こうした雰囲気の緩さは昔の秋葉原のおおらかさを思い起こさせてくれます。のちにそれが問題にもなるのですが、今回は割愛します。

2013年10月31日、足りないピースを埋めるようにキャラクターテーマ型飲食施設『カフェ&バーCHARACRO(キャラクロ)』がOPEN。区役所横の謎の行列はここです(笑)

乙女達のトライフォース

 

アニメイトが中央進出を果たしたことで、池袋の中心街も徐々にオタク色に染まっていくことに。2013年11月16日。本店隣に女性向け同人ショップ『Fromagee』をOPENさせるなど、女性向けの聖地として更に拡大を続けています。

特に影響が大きかったのは、アニメイト総本店前に位置する中池袋公園。お馴染みイケフクロウの銅像ある公園で、ここで池袋の中心に位置しながら、この後、定期的にコスプレイベントの会場になっていくなど、池袋の変化を象徴するような場所になっています。

乙女ロードだけではなく、サンシャイン60通りにはアニメの試写会やイベントが行われる事も多い映画館やゲームセンター、ゲーマーズなど様々な商業施設、店舗があり、駅東口を支点にして、明治通り(電気街)、サンシャイン60通り(商業街)、乙女ロード(オタク街)が三角形で結べる事に気づきます。そしてこの中央にアニメイト本店が進出してきたことで、乙女ロードだけだったオタク街の点と線が結ばれ、広いエリアを持つことになりました。

f:id:ikebukulog:20151016225729j:plain

これを、

乙女達のトライフォースという。

いや、言いませんけど、そう名付けてみただけ*2
画して、アニメイトの大博打は成功し、僅か1年で池袋の街を大きく作り変えていくことになります。

人は力。そこに人が集まれば街はそれに適応するように変化していく。かつての秋葉原がそうだったように、池袋も今そうして発展を始めています。

果たしてこれからどんな姿になっていくのか、まだまだ激動の池袋から目が離せません( ゚Д゚)/

 

*1:東京都豊島区東池袋1-9-1 セイコーサンシャインビルXI 6F・7F

*2:ゼルダ好き...