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メイド喫茶からコンセプトカフェへ。移り変わる喫茶店カルチャー

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メイド喫茶の今と昔

今から10年程前、秋葉原ブームに乗ってあれだけ流行し、全国で雨後の筍の如く増えていったメイド喫茶ですが、今では統廃合が相次ぎ、その数は激減しています。

その一方、近年盛況なのは作品とコラボしたコンセプトカフェです。
池袋でも10以上のコラボカフェが展開するなど、勢力は更に増しています。

秋葉原=メイド喫茶という2000年代前半のイメージが未だに強く残るメイド喫茶文化。しかし一方で、足元ではこうしたコラボカフェが盛況ということもあり、こうした観点からも、オタク文化の主流というのものが秋葉原的文化から池袋的文化へと移り変わりつつあるのかなという気がしています。そんなわけで今回は喫茶店な話。

地方に根付かなかったメイド喫茶

一時期メイド喫茶は全国に出来ましたが、その殆どが淘汰されていきました。勿論、ごく少数残っている店舗はあるのですが、現在では見る影もありません。管理人も当時メイド喫茶巡りをしていたことがあるのですが、その頃に行った店舗の殆どがなくなってしまっています。

地方におけるメイド喫茶事情は厳しく、3ヵ月足らずで閉店、早いものでは1ヶ月にも満たないまま閉店といった事も事例も多くありました。そもそも飲食店を開業して、そこまで早く閉店になるということは、メイド喫茶云々の前にもっと別の問題が起きていることと推察出来ますが、どちらにせよ、それほどまでに客足が鈍く集客出来ないということであり、このように地方ではメイド喫茶は中々根付きませんでした。

その理由を考えてみると案外単純じゃないかと思うのですが、元々秋葉原でメイド喫茶が流行ったのは立地状況にありました。オタクの聖地となり、秋葉原の店舗密度が増していく中で唯一秋葉原で残っていた空きスペースがビルの上の階で、4階や5階が1フロアだけ空テナントという状況が多くありました。その隙間を埋める形でメイド喫茶が増えていった経緯があります。

しかし、こうした秋葉原においてのメイド喫茶の出店パターンを地方に持ち込むには無理があるというか、地方でわざわざビルの上の階に入ってるメイド喫茶に入ろうというのは中々厳しいものがあります。

ただでさえ車社会、喫茶店としての機能を考えると立地条件は最も大切ですが、明らかな悪条件で無理があるのは間違いありません。そうした条件では、オープンしてしばらくは物見遊山なお客さんが来るでしょうが、その後に残るのは一部の超常連客だけになってしまい新規の客層が全く望めない。更に加えてメイド喫茶としてのサービス自体が秋葉原的な感じだと、気軽さが全くなく、一般層にとっての敷居はべらぼうに高いですからね。

もうかなり昔の話ですが、金沢のメイド喫茶とか、エレベータでしか行けない移転前のアニメイトの奥という超マニアックな立地にあって、絶対にアニメイトに来たお客さんが寄る以外の客層が存在しないという店舗だったんですけど、そりゃあ無理があるよ(笑)

実際問題、あれが成り立つのは秋葉原の人口密度があるからで、地方でそれをやる意味はないというか不可能なんでしょう。秋葉原でさえブーム時には淘汰が激しく今でも残っているのは有名店舗くらいですが、そこから考えると自ずと重要な条件というのは絞られるのではないかと思います。

色んなメイド喫茶を周りましたが、その中でも1番店舗に入りやすくて今でも残ってるメイド喫茶が大阪、日本橋にあるe-maidさん。

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大阪日本橋にあるメイドカフェ【e-maid】

もう8年くらい行ってませんけど、今でもちゃんと営業している長らく続く老舗メイド喫茶なのですが、とにかく好立地なんです。十字路角にあり、1階の広い店舗という普通のファミレスみたいな喫茶店で雰囲気も落ち着いており、あまり萌え萌えキュンな感じではないクラシックスタイル。その所為なのか、平日とかに行くと、お昼に普通にリーマンが食事してたりするんですよスーツで(笑)

地方でのメイド喫茶は尚更こうじゃないと難しいのではないでしょうか?

大阪日本橋は大阪のオタク街ですから場所的には秋葉原のようなものなのですが、この周辺には幾つか入り難い場所にメイド喫茶があったりするんですけど、やっぱりそうした店舗は淘汰が激しい。じゃあ尚更オタク街というものがない地方だったら、入り易さっていうことを重視しないとメイド喫茶は続かないでしょうし、オタクが集まるという機能を持った街自体がないから、秋葉原的方法論で成功するのは難しいのでしょう。

管理人も地方巡りとかしてたときは、「このビルの上……?」みたいな探すところから始まってましたからね。普通は地方で喫茶店に入るのにわざわざ探さないよねっていう(;´Д`)

ブームから10年以上経過して、メイド喫茶という形は遂に根付きませんでした。そして秋葉原でも、サービスの過剰化で背後が別な意味でブラック企業の如何わしいお店も増えてきていて、尚更その危うさによって再び敷居が高いものになりつつあるのが現在のメイド喫茶の置かれている状況というところではないでしょうか?

これからの時代はコンセプトカフェ?

とはいえ、現在メイド喫茶は縮小しても違う形に進化発展して増えてきたのがコンセプトカフェです。有名なところだとアニメイトさん運営のアニメイトカフェやナムコさん運営のキャラクロ、他にはグッドスマイルカフェなどバリエーションは様々です。

運営元がオフィシャルの企業さんなので安心感があり、期間限定で様々なコンテンツが入れ替わるので、自分が好きな作品のときを選んで行く事が出来ます。何より公式なので、コラボ期間中は店内に原画やPOPなどが貼られ視覚的にも楽しめますし、限定グッズなどの販売もされ、アニメなどとのコラボが多い所為かメイド喫茶と比べてもアングラ感が全くなく、気軽に入って楽しむ事が出来るのが良いですね。

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※アイマスのコラボカフェの様子。見ているだけで楽しい

地方においても、アニメイトカフェなどは出店を増やしており、メイド喫茶と入れ替わるような形でこうした文化に進化発展していっている途中であることを考えると、秋葉原的方法論を地方に持ち込むことは難しいという結果を示しているように思えなくもありません。逆に地方に輸出すべきは池袋的方法論なのかもしれない。

例えば、地方の同人誌即売の男女比率の差と年齢層からも明らかなのですが、地方って明らかにオタクの層としてみると女性層の方が活動的だし多いんですよ。実際には男性もいるんですけど、例えば即売会でいうとすぐに都会の大きいイベントまで足を運んでしまうので、地方の同人誌即売会の比率は1:9か0:10くらいの極端なレベルで女性層の方が多い。

こういうことからもやはりメイド喫茶より、女性層に強いアニメイトさんが運営するアニメイトカフェなどの方が地方との親和性が高く敷居が圧倒的に低いというのはその通りなので、これからの時代、地方にはどんどん池袋的文化が輸出されていくような気がします。つまるところ女性層を重視したオタク文化の展開という意味で。

しかしながら、メイド喫茶がコンセプトカフェへ発展していくという流れは、メイド喫茶自体が、「Piaキャロットへようこそ!!」のコンセプトカフェを源流に持つことを考えると、実はただ先祖帰りしてるだけなのではないかと思わなくありません(笑)