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「天空の城ラピュタ」の公式バルス祭りに、かつてのアニソンをオリコン1位にしようぜ運動を思い出した

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金曜ロードショーですっかりお馴染みとなっているスタジオジブリの傑作「天空の城ラピュタ」が今年も放送されました。30秒で支度して何度も観てますけど、毎回観ちゃう名作だからこそのパワーに圧倒されるばかりですが、そんなラピュタの有名な台詞といえば、滅びの呪文「バルス!」ですよね(;´Д`)

 

そんな「バルス!」で前回のTwitterでの秒間記録を更新しようと、公式バルス祭りが予告されていたのですが、どうやら記録更新とはならなかった模様。数字的にはほぼ半数まで落ち込む結果となりました。折角、公式で前もって煽っていたのに半減するというのはいったい何が問題だったのでしょうか。

 

そこで疑問。そもそもこの公式バルス祭りって何なの?

 

公式がそれを煽るべきなのかという根本的な疑問

 

こういうことを公式が煽るのはどうなのでしょうか。

この半減という結果だけを見てみると、むしろ公式が煽った所為で盛り上がりに冷や水を掛けたように思えるのですが、こういう自発的な盛り上がりに対して、要らない介入をすべきなのかなっていう疑問はどうしても生まれてしまいますね。

 

ゴチャゴチャ言うほどのことでもないような気がするのですが。この話を聞いたとき、昔一つのムーブメントとして存在した○○のアニソンをオリコン1位にしようぜ運動というのを思い出しました。

 

一番有名なのは今から約10年前。2005年なので11年前ですが、テレビアニメ「魔法先生ネギま!」のOPテーマ「ハッピー☆マテリアル」のシングルCDをオリコン1位にしようぜという運動が起こり、実際にオリコンにランクインすることになります。

 

この「ハッピー☆マテリアル」は1ヶ月毎に歌う担当アイドルが変わるという面白い仕様で、CDもそれに合わせて月ごとに(半年分)計6枚が発売されることになりましたが、その6枚以外にも全員で歌う最終バージョンなども発売され、同じ曲(といってもアレンジだったりは大きく違う)が何枚もCDで発売しているという状況でした。

 

月ごとにCDが発売する度にオリコンにランクインさせようとする勇姿達の熱い戦いが白熱していたのですが、こうした運動がここまで盛り上がった背景には、単純に曲自体も熱い曲で、担当するキャラクターの誰が推しなのかといった今のアイドル文化に繋がる文脈などもありますが、何より当時の音楽業界の状況というのが密接に関係していました。

 

今でこそ「アイマス」なり「ラブライブ!」 なり最早当たり前のようにオリコンにランクインしておりCDシングルの売上が1位でも誰も驚かなくなっていますが、その当時は音楽業界が崩壊していく真っ只中にあり、CDの売上低下、J-POPがどんどん売れなくなっていく中で、相対的にアニソンなどがどんどんランクインし始め、すでにこの時期オリコンに限らずこうした音楽チャートにおいては非常に目立つ存在になりつつありました。しかし、そうした状況にも関わらず、アニソンだったりキャラソン、声優のシングル曲だったりといったオタク文化から発信される音楽というのは、音楽チャート、そして音楽番組などで不自然なまでに黙殺されていたんですね。

 

そんな中で、「こういう(アニソンキャラソン)みたいなものはランクインして欲しくない」などという発言だったりが、あえてこういう言い方をすればJ-POPという大衆側の歌手や業界から聞こえてくるなど、今とは比較にならないほど偏見があり、荒れていたというか、対立していた時期でした。それは危機感の現れでもあるんだろうけど、こっちは別に何もしてないのに勝手に攻撃されてるという世情がまずあったんですね。

 

当然こうした発言、態度は火に油というか、だったら「オリコンで1位になればMステでタモリも取り上げざるを得ないだろうwww」っていうような発想があり、こうしたアニソンをオリコン1位にしようぜなんていう運動が過熱することに。当時、Mステでは、実際に「ハッピー☆マテリアル」がオリコンにランクインしているにも関わらず、何故か番組のCDシングルランキングでは意図的に排除されており反映されないという謎のCD売上ランキングが発表されるなど、そうした恣意的な作為が更に過熱させることになります。

 

以降も当たり前のようにアニソンキャラソンがランクインしてくるようになると、CDシングルランキングにアニソンが入りまくって番組に出演してる歌手が凍りつくというようなことが良く起こってたんですけど、頑なに無視し続けていきなり着メロランキングとかやりだしたりとか、兎に角いろいろあったんですよw

 

今では考えられないような時代錯誤だと思いますが、そういうことを忘れてはいけないのでしょうね。

 

つまり、心理的側面において、そういう反体制的な部分、レジスタンス気質が大きく寄与していたということが特徴としてあったんでしょう。私だって買いましたし、それはやっぱり何処かにそういう気持ちがあったことは間違いない。

 

さて、そんなアニソンをオリコン1位にしようぜ運動でしたが、勿論、それは最初ユーザーの自発的な運動として始まり、ネットを中心に盛り上がっていきました。

 

しかし、「涼宮ハルヒの憂鬱」「らき☆すた」「けいおん」といったアニメの頃になってくると、何故か自発的な運動として始まったこれらの行動が、公式がCDをオリコンで1位にしよう! などといったものに変容していきます。

 

しかし、これはこれまでとは全く違うものです。

公式が自ら「オリコンで1位にしよう!」なということをやるのはただの宣伝であり、こうしたムーブメントを都合良く利用しているに過ぎない。こうなると、曲自体の良し悪しとは関係なく、そうした行為に対する不快感、不信感というのが増すばかりであり、仮にオリコンにランクインするという結果が同じだとしても、それが生み出す効果というのもはまるで別物なんですよね。

 

ちょうどこの頃からネットを使った工作、所謂ステマやFUDというものが過激化し始めることもあり、業界全体に対するアレルギーというのがどんどん大きくなっていくのですが、当然こうした状況になってしまった以上、アニソンをオリコン1位にしようぜ! なんて運動が盛り上がることは絶対にあり得ない。何故ならそこで必ず、「どうせステマでしょう?」っていう懐疑的な目が常に向けられるし、実際にそういう工作もしていて、これまでも幾つも証拠が出て炎上したりもしてるので、もうそいうことを利用しようっていうのが無理だし、そういう動き自体も起きなくなってしまっています。

 

 

今回の公式バルス祭りには、まんまそれと同じモノを感じてしまったんですけど、一度こういうことをしてしまったら、もう来年から、或いは今年から、冷めた目線で見られることになるでしょうし、公式が自ら一気に馬鹿馬鹿しいものにしてしまった感は否めませんね。

 

こうしてまた一つ、面白かったことが面白くないものにされてしまったわけで、余計なことしたなぁって感じですよね(;´д`)トホホ…