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池袋の再開発で“東西格差”が急拡大する可能性

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旧庁舎、豊島区公会堂の解体がいよいよスタートしました。跡地には『国際アート・カルチャー都市』を目指す池袋のシンボルとなる劇場の建設が予定されている東口。JR池袋駅東口周辺も再開発が活発になってきており連日工事が続いています。

 

再開発が進む東口と後れを取る西口


現在、サンシャイン60通り周辺の繁華街は非常に狭い範囲に人が密集することが問題視されていますが、電気街が連なる明治通り側への劇場の建設、駅周辺の整備などが行われることによって、より広い範囲で今後更に増えるだろう池袋へ来る人を流動的にカバー出来るようになります。

現時点でも何かしらイベントがあると、オタク層『乙女の聖地』としての機能だけでもキャパシティがパンクしてしまうくらいあの周辺は広いようで狭い密集地帯ですから、再開発でより広範囲に回遊性が確保され、快適になれば東口は更に面白い街になることは間違いありません。

さて、東口で再開発の動きが活発化している反面、気になるのは西口です。再開発計画では2020年までには大まかな開発が終了する東口に対して、西口は具体的な都市計画の策定が2018年。2020年に許可申請、2023年からようやく既存施設の解体除去が始まるスケジュールとなっています。

東京ドームを上回る再開発規模になるそうですが、恐らく西口の再開発が終了するのは2030年前後。東口の再開発が既に中盤に差し掛かっていることを考えると、進捗状況は遅れていると言わざるをえません。

東京芸術劇場など目玉となる施設もある西口。不便な東西のアクセスが改善されればもっと賑わうと思うのですが、如何せん諸般の問題から中々再開発が進んでいかないのか手間取っていますね。

再開発の方向性が過去に議論になりましたが、仮に東口のオタク街ではなく、チャイナタウンを拡大する方向に向かっていれば西口の方が早く再開発が進んでいたかもしれません。しかしながらそれは否定されてしまったので、そういうところでどうしても西口特有のやっかいな問題が依然として色濃く残っています。

再開発のコンセプトも西口は『つながるまち:街と駅、人と人、東と西、世代、みどり、今と未来、街と街、地下と地上をつなぐ』といった何処にでもありそうな如何にもそれっぽいフワッとした案になっており、東口ほどキャッチーさを感じられないのも不安なところです。この辺は今後具体的に詳細が詰められていくと思うので期待しましょう。


池袋は地形的に東と西が断絶している構造になっているだけに、このままいくと西口は東口に10年近く後れを取ることになります。これは現在の池袋の状況を考えると致命的な差になりそうです。

現時点でも既にその傾向が出ているだけに、より多くの人が東口に流入するようになり、東と西で巨大な格差が生じることになればストロー現象によって西口の衰退は免れません。そういう危機感もあって東武さんなども本格的に乗り出してきましたが、西口の衰退が起こる前に再開発を急ぎたいところです。

実際問題、後3年もしたら誰の目から見ても明暗がハッキリと分かれるくらいの差が出るかと思いますが、如何に魅力的な街作りを提案出来るのか、そしてそれを素早く実行する早さが西口には求められています。