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【乱立する仮想通貨】「オタクコイン」はぶっちゃけ儲かるのか!?

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オタク業界でも乱立する暗号通貨/仮想通貨

コスプレ業界でも既に『AMPLE! COIN』がICOを実施。
3/1にはCureが『Cosplay Token』のICOを実施予定。

更にTokyo Otaku Modeが『OTAKU COIN(オタクコイン)』のICOを検討しているなど、ハッキリ言って乱立傾向にあるオタク業界の仮想通貨。

ikebukulog.hatenablog.jp

ビットコインですら現状利用方法が限られている中、ここまで種類が増えてくると、ぶっちゃけ本当にそんな需要があるのか疑問が湧くのは当然かと思いますが、「オタクコイン」が発行されたとして、実際問題どれくらい有用なのでしょうか?

素朴な疑問。それで何が出来るの?

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オタクコインの構造図。買い手にメリットがある……?

Tokyo Otaku Modeは電通の子会社である「サイバー・コミュニケーションズ」に勤めていた亀井智英を中心に、数名の社会人の週末プロジェクトとして、日本のアニメや漫画、コスプレなどのコンテンツ情報を発信するFacebookページを2011年3月24日に立ち上げる(wiki参照)

ちょうどこの頃、電通と言えば「オタクがラブなもの研究所」なるプロジェクトチームを立ち上げて、上から目線で勝手に「ビューティー感度の高い女性オタク層」を「美オタ」を定義して炎上したり、初音ミクの流行に乗ろうとクリプトンフューチャーメディアと諍いを起こしたりと小競り合いが絶えなかった時期だったような記憶があります。

Tokyo Otaku Modeの設立も2011年ということで、まさにそういう真っ只中の時期の誕生なっていますね。

それはともかく。

マイナーな仮想通貨の場合、取引所が存在しないので流動性がなく更に用途を限定しているのでほぼ使い道がないという通貨として成立しているとは言えない代物になっているのですが、将来的な価格の上昇を見込んでの投機以外で利用するメリットが果たしてどれくらいあるのでしょうか?

上記の「オタクコイン」の構造図を見ても、「買い物」「プロジェクト支援」「クリエイター支援」に使えるような事が書いてありますが、それらをわざわざ仮想通貨で行わなければならない理由が如何ほどなのか……。

むしろ通常の通貨なら特に用途を限定されず自由にグッズを購入したり、投資に使えていたものが仮想通貨に換えてしまうと、著しく利便性を欠くことになり仮想通貨であることの利便性と合わせても、デメリットの方が大きくなりがちのように見えます。

特にプロジェクト支援やクリエイター支援の場合、クラウドファンディングの場合でも中々達成が難しかったり問題が起こったりすることがありますが、それを更に仮想通貨で行った場合、もうリターンを期待する方がおかしいというくらいの無法地帯になるだけのような気が。

現状、法整備が進んでいないので、新株発行と仕組み上は同様とはいえ、株式ではない新規発行ICOに投資して、それでどうなろうとも投資した側の責任であり、新規発行ICO側は何も責任を取らなくても良いとなると、現状でのICOはまだまだリスクが高そうです。

――「オタクコイン」の構想を立ち上げた理由を教えてください。ICOの実施は資金調達が目的でしょうか。

まず、ICOによる資金調達を目的として今回の構想を持っているわけではありません。仮想通貨の力を使うことで、日本のアニメや漫画の業界自体が、よりグローバルに盛り上がっていけるのではないか、コンテンツの流通を促進できるのではないか、と思い立ち上げました。オタクコインにより、コンテンツの流通を促進し、グッズなどが買いやすくなったり、活発なコミュニケーションが生まれたりと、仮想通貨によってさまざまな領域が活性化されるのではと考えています。

「オタクコイン」でのICOは「資金調達目的ではない」--Tokyo Otaku Modeの狙い - CNET Japan

「オタクコイン」に関してのインタビューがあったのでザッと読んでみたのですが、ここで疑問が。構造図にはゲームファンが入っているのに本文中には一言もゲームというワードが出てきません。想定しているのは漫画とアニメのみです。

漫画アニメゲームと一括りにしがちですが、クールジャパンにも殆どゲームは除外されていて、日本のクールジャパンを海外に積極的に輸出するという戦略は、そもそもFC時代から海外展開していたゲームは除外されていることが殆ど。

仮想通貨自体の導入も早く、2014年に「GameCredits」が公開され、既に海外で取引所もあり取り組みが先行しているゲーム業界がわざわざ後発の「オタクコイン」を取り入れる理由もないので、そういったことから除外されているんだろうと思いますが、だとしたら構造図にゲームファンを入れるのは……。

財布(スマホ)の中に仮想通貨が何種類?

コスプレ、漫画、アニメ、ゲーム……etc。
オタク業界のそういった個別ジャンルにそれぞれ違う仮想通貨が発行されたとして、それを個人が何種類も持つというような状況が起こるとは到底考え難いですよね。

財布に現金が入っていれば、それを使うのに何の制限もありませんが、仮想通貨を何種類持っていても、それが使える商品やサービスは対応した1種類だけとか話になりません。クーポン券程度の役割です。

将来的にはそれぞれの仮想通貨同士で使いときに使いたい仮想通貨に変えることで取引が可能になるのかなとは思いますが、まだまだ到底そこまで利便性が良くなってくるとは思えず、規制強化も進んでいきそうなのでオタク業界で仮想通貨の普及は前途多難といった状況ではないでしょうか?

まぁ、発行された一応買ってみますが、人柱乙ってことで(笑)

※追記(2018/5/9)

新たにコンセプトペーパーが発行されましたが、その内容を見ても通貨としての要件を満たしているとは到底思えませんでした。仮想通貨でやろうとしていることが仮想通貨でなければならい理由が微塵も感じ取れないのですが、これが普及するとはイマイチ思えませんが果たしてどうなるのか見ものです。

仮想通貨の常として色んなところが新規IOCで発行を目指していますが、日本は全国何処に行っても円という通貨が共通しているから困らないし、アメリカはドルです。国は基本的に同一通貨で成り立っているから経済活動が成立しますが、それに対して仮想通貨はグローバルな価値を持つ同一通貨という特性をウリにしています。

単純に言えば通貨の種類は少なければ少ないほどグローバルな経済活動は容易になるのですが、仮想通貨はその逆の状況となりつつあります。

現在のようにコスプレ業界だけでも仮想通貨が2種類も発行されたり、アニメでも同様、更にオタク業界という横断的に複数のジャンルを跨ぐ仮想通貨されたりと、いったいこの業界で何種類通貨があるのか。

更に言えば海外ではゲームジャンルで既に発行されているのでそれを利用すれば良いだけですが、こういうのは既存のものを利用しようということには絶対にならない時点で、発行者側が自分達の都合しか考えていないことが分かります。

個人が何種類も用途に合わせて仮想通貨を持つようになるのでしょうか?
本末転倒な話であって、そんなに幾つも仮想通貨を持つような面倒な状況というのは、根本的な部分で破綻していると思うのですが、新規IOCの規制も厳しくなっていますし、今後この業界でも構想倒れの仮想通貨が大量に発生しそう......。