トキワ荘が現代に蘇る!
現在、トキワ荘向かいにある「紫雲荘」では、『トキワ荘プロジェクト』と銘打ち、公募で選ばれた漫画家を目指す若者が同居し漫画を描いており、先日遂にプロデビューしたばかり。
かつて「トキワ荘」が存在していたことは、アニメ、漫画の聖地を目指す池袋にとっては得がたいバックボーンであり、他にはないアドバンテージとなっています。そうした遺産を活用すべく、漫画の源流「トキワ荘」が2020年とうとう復元!
手塚、赤塚、不二子、石ノ森
改めて「トキワ荘」の面々を見てみると、漫画の神様を筆頭に漫画という文化を担った錚々たる顔ぶれが揃っていますね。
かつて「トキワ荘」が豊島区にあったからこそ古くからオタク文化と親和性が高く、池袋がいまこの状態になっているわけで歴史を感じます。
一概にアニメや漫画の聖地を目指すといっても、こうした背景があるのとないのでは大きく違いますし豊島区がそれを目指す大義名分ともなっています。
そして気になることがもう一つ。
トキワ荘から始まった漫画文化の流れは、現在のアニメ文化につながっている。区では「池袋を日本一のアニメの聖地にする」と目標を掲げる。今年3月には、池袋で東京アニメアワードフェスティバルが開催される。20年までに池袋駅西口の豊島区旧庁舎跡地に8つの劇場をオープンさせ、世界的なアニメのイベントを行う計画もある。「トキワ荘と池袋で海外からの観光客も呼び込みたい」と高野区長は意気込んでいる。
日本橋で開催されていた「東京アニメアワードフェスティバル」が今年から池袋で開催されることは情報が出ていましたが、他にも「世界的なアニメのイベントを行う計画」と書いてあります。
豊島区が開催するオリジナルのイベントになるのでしょうか?
それとも既存のイベントの誘致に成功したのか新規なのか非常に気になるところですが、世界的なアニメのイベントというからにはその規模は巨大なものになりそう。
現在は会場の問題でAGF(アニメイトガールズフェスティバル)もキャパ的に限界なので、それより規模の大きなイベントを開催しようにも人が溢れて収容出来ない状態です。
そうした会場問題も再開発が終了して劇場が完成すれば解消できるという見込みですが、豊島区は積極的にどんどんイベントを誘致しているので、『Hareza池袋』が完成するまでの間、ジリジリとしたジレンマが続きます。
「オタクの聖地」や「○○の聖地」という各作品単位での聖地はあっても、漫画、アニメの聖地というポジションは未だ何処も確立していない独自のポジションなので、新たな聖地を目指す豊島区の動きから目が離せない!