事件の裏側を描く『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』
『金田一少年の事件簿』のスピンオフ漫画『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』にて次なるエピソードを決めるべく行われた犯人総選挙の結果が発表!
『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』は犯人達が犯行時、何を考えどんな行動を起こしていたのか描いたシュール系ギャグ漫画みたいなものですが、たまに週刊少年マガジンにも出張連載していました。
現在、本編はイブニングに移籍して『金田一37歳の事件簿』として連載がスタートしていますが、正直マガジン本誌に掲載されていた晩年の頃より遥かに面白くなっているので、移籍は大成功じゃないでしょうか(笑)
マガジン晩年の頃はやる気の感じられない空気みたいな内容でしたからね。
37歳だからなのかイブニングだからなのか妙にお色気も増えて、かなり良くなりました。そして37歳になっても続いているどうか気になるのがアノ人物との因縁。
「犯人総選挙」勿論1位を獲得したのはアノ人物。
地獄の傀儡師、高遠洋一
「魔術列車殺人事件」がエピソード化
地獄の傀儡師はこの後、何度も金田一と衝突することになる裏の主人公。
地獄の傀儡師自体が自らの動機で主導的に犯行を犯すのはこの「魔術列車殺人事件」のみで、他の事件では主に犯人の復讐心を煽り立てて殺人計画を入れ知恵して操るという地獄の傀儡師という異名そのままの行動を繰り広げます。
「魔術列車殺人事件」は高遠洋一の母親であるマジシャンの母親が鍵を握る事になりますが、本編の『金田一少年の事件簿』では殺人建築家だった高遠の父親についての複線が丸投げのまま37歳の事件簿になってしまったので、その謎が明かされるのか気になるところです。
『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』著者:船津紳平先生より「総選挙で一位に選ばれたので、腹を括って魔術列車を描いて欲しい」と担当に言われた時、「正気か!?」と思いました。しかし何事も挑戦、やるからには頑張るしかないと、そこから毎日、高遠のことを考えてました(笑)。
こんな機会をもらえなければ、たぶん魔術列車は描かなかったと思うので、BOOK☆WALKERさんには本当に感謝です。
https://bookwalker.jp/ex/feature/kindaichi-he/?adpcnt=7qM_N3f
「魔術列車殺人事件」といえば死体消失などマジックをフル活用した事件だけに裏側ではどんな大変な事が起こっていたのかギャグ調に描かれるのが楽しみです!
『金田一少年の事件簿』には他にも怪盗紳士なる登場人物がいるのですが、地獄の傀儡師に人気を奪われてすっかり登場しなくなってしまったのが悲しい......。
怪盗紳士は殺人を犯すタイプの凶悪犯罪者じゃないので仕方ないのかもしれませんが、怪盗紳士の年齢の事を考えると、金田一が37歳になっている世界線では恐らく登場しないのが残念。地獄の傀儡師は普通に登場しそうですけど(笑)
それにしても『犯人の犯沢さん』や『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』など有名漫画のスピンオフがここ最近盛んに流行ってますね。