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デモが続くフランスに秋葉原と乙女ロードが登場しパリは萌えているか

 

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キービジュアル イラストレーション:吉成曜 (C) Crypton Future Media, INC. www.piapro.net / (C) カラー / (C) 武内直子・PNP・東映アニメーション / (C) 秋本治・アトリエびーだま/集英社 / (C) 創通・サンライズ / (C) TOHO CO., LTD.

フランスに秋葉原と池袋「乙女ロード」が登場?

ガソリンの燃料税引き上げに端を発するマクロン政権への抗議デモ(イエローベスト運動)がとうとう5週連続で決行されたフランス。

凱旋門が炎上したり、フランスの象徴マリアンヌ像が破壊されるなど、次々に衝撃的な写真や映像が日本にも報道やSNSを通して入ってきており、まさにパリは燃えているかといった惨状となっています。

が、

2018年11月29日(木)~12月30日(日)まで『ニッポンのマンガ*ア二メ*ゲーム』の第2弾となる国立新美術館の国際展『MANGA⇔TOKYO』(ジャポニスム2018公式企画)が、フランス・パリのラ・ヴィレットにて開催中です。

都市〈東京〉を映し出してきた日本のマンガ・アニメ・ゲーム・特撮作品と、それらフィクションを注入された現実〈東京〉の、複合的体験を提供するをテーマに、秋葉原や池袋の「乙女ロード」が施設内に登場。

パリが燃えている中、

パリは萌えている

なんだかとっても、マクロン政権退陣不可避なそんな話。

実際どうなのフランスの人?

これぞ陰と陽とでも言うべき状況ですが、実際どうなんでしょうか?
ルーブル美術館やエッフェル塔などは休館になり、警察が武装してテロ対策の警備に当たっているとのことなので、文字通りフランス革命状態です。

しかし一方で、デモの真っ最中に欧州ツアーを開催していた初音ミクさんはライブが大盛況だったりして、日本に入ってくる話題の温度差で風邪を引きそう。

一応、前週がピークだったのか12万人まで膨れ上がったデモ隊も今週は半減して6万人程度になったそうです。これは燃料税引き上げの見送り、最低賃金の上昇など格差対策に向けての政策が発表されたことが影響しているとのことですが、とはいえEU各国は、欧州中央銀行(ECB)によって各国独自の金融政策が出来ないので、両手足を縛られた状態で打てる手も限られていますね。

マクロン政権自体が目指す方向性とは全くの正反対の対策だけに、こういう政策をやってしまうと自縄自縛というか、デモによって政策にブレが生じれば今後何度でも同じことが起きてますます身動き取れなくなると思うので、沈静化してもいずれまた状況が煮詰まって不満が爆発しそうな気がしてなりません。

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他方、展示会は「フィクション」と「都市」にフィーチャーしたものとなっており、ミュージアムとしてリトル秋葉原、リトル乙女ロードがパリに現れるそうですよ!

展覧会の構成

-巨大東京都市模型
-破壊と復興の反復
-東京の日常(江戸から現代まで)
-キャラクターvs.都市

なんとなくこのテーマの切り口に見覚えがあるなと思ったら、監修をされているのが 明治大学国際日本学部准教授の森川嘉一郎先生ということで納得です。

2003年に著書『趣都の誕生萌える都市アキハバラ』という書籍を発売しており、管理人も読んだ事がありますが、おおよそ内容としては「都市」と「オタク文化」に注目し、相互に影響し合う事で独自の文化が発展したといったようなものとなっており、今回の展示内容とも合致しています。

恐らくですけど、この手の書籍をちゃんと読んだ事がある世代というのは、管理人くらいが殆ど最後の世代なんじゃないでしょうか(笑)

何故かというと、2000年代前半の秋葉原ブームのときに、こうしたポストモダンだとかサブカルチャーといった、いわゆる「オタク論」的なテーマの本というのが大量に発売されたんですよね。

それはそれで良いんですけど、そこから徐々にメインストリームから外れてきたのか、一時期あれだけ大量に発売していたサブカル系書籍の出版数は激減します。

今ではこうしたジャンルの本を見掛ける事が激減しました。
10年くらい空洞化していると思うんですけど、なので20代前半くらいだともうその影響下にない、既に古典化しており、古いものとなっているので、読む機会が失われていると思われます。

個人的には今回の展示内容についてそこはかとなく懐かしさを覚える部分があるのですが、出版数が減った理由としては単に需要がないのか、それとも論そのものの限界なのか判断が分かれるところです。そもそもそれを論ずる場もありません(笑)

このブログもオタクカルチャーが「池袋」という街へどう影響しているのかという「都市実験」を主として取り扱っているので、失われつつある残滓というか、ある意味ではこうした系譜に位置するのかな?

秋葉原にオタク文化が与える変化は袋小路に入ったような気がしています。
池袋は秋葉原とはまた違ったアプローチを取っているので、それがどういった「都市」を生むのか、なんとも興味深く観察しているのですが、まさかフランスでこのような展示が行われているとは......。

で、結局フランスは燃えているのか萌えいているのか、どっちなんだい?

MANGA⇔TOKYO
会期:2018年11月29日(木)〜12月30日(日)(32日間)

会場:ラ・ヴィレット (フランス・パリ)グランドホール(211 Avenue Jean-Jaures 75953 Paris France)
ジャポニスム 2018:https://japonismes.org/
ラ・ヴィレット<フランス・パリ>:https://lavillette.com/evenement/manga-tokyo/
 国立新美術館展覧会ページ:
http://www.nact.jp/exhibition_special/2018/MANGA-TOKYO/