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Epic「Unreal Engine 4」vs「Unity」汎用ゲームエンジン戦争勃発か?

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汎用ゲームエンジンを巡る紛争が勃発?

Improbableを介して、せめぎ合いが行われているようです。
ミドルウェアの「SpatialOS」を開発するImprobableがEpic Gamesとの共同声明を発表していますが、そこにはUnityへの批判が含まれており、今度はUnityがそれに対して反論を展開する両者の意見が真っ向から食い違う衝突となっています。

「SpatialOS」とは、Unreal EngineやUnityと組み合わせることで、より幅広いゲーム表現が可能になるSDKのことですが、これを巡って対立が発生しています。

と、言われてもなんのこっちゃという話ですよね(笑)
ゲームエンジンとは、ゲーム開発に使われるエンジン、そのままズバリ基礎となる核心部分のことで、有名なところではEpic Gamesの「Unreal Engine 4(アンリアルエンジン)」(以下UE4)や、「Unity」、などがあり、これらは所謂汎用エンジンと呼ばれるものです。

他にもサードパーティー各社の独自エンジン、コーエーテクモであれば「無双エンジン」、セガであれば『龍が如く』に使用されている「ドラゴンエンジン」、コナミであれば『MGS』の為に開発された「FOXエンジン」、カプコンであれば「MT Framework」「REエンジン」、スクエニであれば、「ホワイトエンジン」から紆余曲折を経て誕生した「Luminous Studio」などが有名です。

とはいえ、これら独自エンジンを持つメーカーが、全てそれを使って開発しているかというとそうではなく、アセットが豊富でサポート体制も充実し、技術者も多いといった理由から汎用エンジンが使われることも多く、バンダイナムコさんはだいたいUE4ですし、『鉄拳7』や『ストリートファイター5』といった格闘ゲームもUE4、スクエニさんなどは『KH3』や『DQ11』で独自エンジンを使うことを諦めUE4での開発に切り替えた経緯があるなど、エンジンの使われ方は是々非々で作品ごとに大きく異なっています。

一時期、国内で「こんな凄い独自エンジン作ったった(๑• ̀д•́ )✧+°ドヤッ」
というエンジン自慢が流行りましたが、エンジンを自慢しても、そのエンジンで作られたゲームの完成度は......という本末転倒なところがあって、それで結局汎用エンジンであるUE4で開発したゲームが増えるなど、いろいろ迷走感もあったゲームエンジン。

という前フリから、で、結局何があったの?

訴訟合戦に発展する?

ゲームエンジンについては全くの専門外なので、詳細は詳しい方に任せるとして、内容を詳しく読むと、以下のようなことになっているようです。

Epic Games と Improbable、デベロッパーのために協力体制を築く

最近、Unity のサービス規約に変更があり、デベロッパーたちの間で不安が持ち上がりました。 ― 今後も、エンジンやミドルウェア SDK、ストア、クラウド サービス プロバイダーを自由に選択することができるのだろうか、という懸念が広がったのです。さらに深刻なことには、開発途上にあるゲームが中断状態に置かれているということが起きています。

Epic Games と Improbable は共に、ゲーム デベロッパーのために改めて誓います。だれもが使える相互運用可能な規格に裏打ちされたエンジンと他テクノロジーの最高の組み合わせをこれからも提供し続けることを約束します。両社は、デベロッパーがパートナーとソフトウェア コンポーネントを自由に選択できることを尊重します。

Epic Games と Improbable のパートナーシップ、および Improbable によるクラウド ベースの開発プラットフォームである SpatialOS の統合は、共通の価値観、共通の信念に基づいています。お互いのカスタマーを、突然の変更を企てることなく分かりやすい形でサポートするために努力を払うべきである、という信念に基づいているのです。

本日導入された、エンジンとサービスに関する新たな不適合化基準によって、開発の中断を余儀なくされているデベロッパーたちがいます。Epic Games と Improbable は、このようなデベロッパーたちを支援するために、共同で、25,000,000 米ドルの基金を設立しました。これは、デベロッパーたちがより開かれたエンジン、サービス、エコシステムへ移行できるようにするためのものです。
https://www.unrealengine.com/ja/blog/epic-games-and-improbable-working-together-for-developers

ImprobableとEpic Gamesによる共同声明に対して、Unity側の反論は以下のものとなっています。

Improbable 社のブログ記事に対する Unity の見解

先般、Improbable 社から Unity との関係に言及したブログ記事が公開されました。しかし、Improbable 社の記事の内容は正しくありません。

Unity が Improbable 社との関係を解消した理由は、Improbable 社が Unity のサービス利用規約に違反していることが判明してから継続的に行っていた交渉が失敗に終わったためです

この関係解消によって、SpatialOS のユーザーに何らかの悪影響がもたらされることは決してありません。

SpatialOS を利用して開発中のプロジェクト、および配信中のプロジェクトが、Unity が Improbable 社に対して取るあらゆるアクションによって影響を受けることはありません。

ゲームデベロッパーが Unity ベースのサーバソフトウェアを、ゲームデベロッパーが独自に管理しているサーバー、および GCP、AWS、Azure などの一般的なクラウドインスタンスで運用している場合、これらのサーバーの運用は Unity の EULA で保護されます。

Unity から、ゲームデベロッパーに対して、Improbable 社のサービスを利用して実行されているゲームの運営を停止するように通達した事実は一切ありません。

しかし、サードパーティ製のサービスにおいて、Unity ランタイムをサードパーティ製の追加の SDK と組み合わせてクラウド上で実行する場合、Unity はその組み合わせは 1 つのプラットフォームとみなします。このような場合には、Unity はそのサービスに、認定を受けた Unity プラットフォームパートナーとなるよう要請します。こうしたパートナーシップの締結により、Unity としては幅広いプラットフォームに対して、堅牢なサポートを提供し、デベロッパーの事業を成功に導く手助けができるようになると考えています。Unity としては、このようなパートナーシップの締結を常に歓迎しています。また、Unity が Improbable 社と交渉していた内容も、この種類のパートナーシップの締結に関するものでした。https://blogs.unity3d.com/jp/2019/01/10/our-response-to-improbables-blog-post-and-why-you-can-keep-working-on-your-spatialos-game/

両者の声明文を読むと、ImprobableがUnityの利用規約改定に不満を表明し、このままでは自由なゲーム開発に支障をきたすとしてEpic Gamesとの連携強化、声明を発表。

Unity側はそれに対して、SDKにUnityを含んでおり、それをクラウド上で実行するのであればUnityパートナーとして正式に認定を受けるべきであり、それを拒否したので規約違反としUnityから排除したとなっています。

きちんと認定を受けてお金を払えば最大限サポートするけど、それをしないで不適切な利用を続けるのであれば規約違反とする他にないということですね。

どっちが悪いのかという判断は中々難しいものがありますが、素直に読むとImprobableが最初からちゃんとパートナーとして認定を受けていれば良かったのではとも思います。

Epic GamesはSteamのようなオンラインゲームプラットフォームを立ち上げ、ストアの使用料、UEの使用料なども破格の待遇を行っていますし、そうした自社プラットフォームへの誘致を促す中での動きとみることも出来るかもしれません。

うちはこんなにフレンドリーだよー! 的なアピールなのか(笑)
なんとも気になる汎用ゲームエンジン同士の熾烈な戦い。
果たしてどのような結果になるのか注目です!

でも個人的にはUE4で作られたゲームばかりというのもそれはそれで多様性がないので、他のゲームエンジン、それこそ独自のエンジンを活用したゲームというのがもっと登場すると嬉しいのですが......。