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『SSSS.GRIDMAN』同人問題は、むしろ同人誌即売会を救う?

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アニメ「SSSS.GRIDMAN」(C)円谷プロ (C)2018 TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会

それは同人誌即売会を救うフィクサービームになる?

ちょっとやろうかどうか迷ったこの話題(笑)
『SSSS.GRIDMAN』の同人誌に関して、二次創作ガイドラインが冬コミ前に公式から発表され話題となったのは記憶に新しいところです。

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この公式発表を受けて、冬コミで出そうと思っていた同人誌を取り止めたり、メロンブックスさんやとらのあなさんといった同人誌を販売する店舗でも取り扱わないことが決まるなど、ちょっとゴタゴタしていました。

こうした状況を受けての冬コミだったのですが、管理人も冬コミに行ったついでに実際にどんなものかと確認してみたら、確かに数は少なかったものの普通に同人誌を頒布しているサークルさんもありましたし、公式アニメーター本も大人気、コスプレでも六花ちゃんやアカネちゃんの姿を良く見かけました。

で、そこで思ったのが「何が問題なの?」ということだったのですが、この『SSSS.GRIDMAN』同人問題、実は同人誌即売会を救うことになるのでは!?

というお話。

イベントでしか買えない、それで良いじゃん

問題になるのは、「営利目的・商業目的での商品制作、頒布など、同人活動の範疇を超えていると判断したものは、販売差し止めなどの対応を行う場合があります。」という部分ですが、円谷さんは、かつてウルトラマンの版権で海外で揉めたりとか色々あったりしたので厳しいというのはそもそもの話は置いておくとして、このガイドラインは、実は同人活動を許可しており、同人活動の範疇を超えなければ問題ないと認めています。

じゃあ何が営利目的、商業目的に該当し同人活動の範疇を超えるのかと言えば、それこそメロンブックスさんやとらのあなさんで行っているような委託販売だったり、作者個人が最近増えているFANBOXなどのWebサービスを利用してネット上で販売するといったようなことが該当するであろうと思われます。

じゃあそこで儲からないから止めようとなると、まさにそれは営利目的であったことの証左になってしまいますが、逆に言えばイベントの中だけで販売する分には問題ないと言ってるわけですから、それはむしろ普通の事のような......?

販路が同人誌即売会だけになってしまうことで、購入出来る人も減りますし、大きく広く販売することが出来ず利益は減りますが、本来同人活動と言えば、小さく狭くが原則であり、二次創作を大々的に主張するものではないわけで、そこにある種の制限が課せられることはある意味自然なことではないかという気がします。

地方で同人誌即売会に行けない人は買えないじゃないかというのもありますが、逆にそれの何が悪いの? っていうことですよね(笑)

むしろ同人誌即売会でしか買えないから、みんなイベントに足を運ぶんじゃないでしょうか。それがいつでも店舗で買えます、DL販売で恒常的に買えますとなったら、わざわざコミケのような過酷なイベントに行く必要もなくなるわけで、不公平であって然るべきで一律である必要がない。

地方だから行けないじゃなくて、なんとかして行けるように最大限手を尽くすからこそ、そこに活気や熱気が生まれて3日間で50万人以上も集まるような巨大なイベントに成長したわけですから、行けない人は諦める。諦めきれない人は死力を尽くす。それが健全だと思う(笑)

だいたい不公平を言い出すなら企業ブースにしたってコミケ限定グッズなんて販売するべきではないということになりますしね。

最近はちょっとやっぱりそういう熱気が冷めているというか、昔ほど午後をすぎて島中とかに回ってくる人が減ったような気がします。14時すぎると目に見えて空いてきて撤収が早くなりました。

管理人もサークルを出しているときがありますが、何か面白い本を見つけてやろうと物色する人が減ると中小は本当に厳しくなるので、商業化が進むと中小ほど大きくマイナスに響いてくるような......?

昔、コミケで『ひぐらしのなく頃に』とかが発売していた頃、数時間並んで購入して疲労困憊でプレイする気力もない参加者を尻目に、店舗での販売がイベント終了直後に解禁されて悠々と快適にプレイする人達で分かれたりしていたんですけど、そうなるともうイベントの価値とは何ぞやみたいなことになってきますよ(笑)

そこにしかないものの価値というのが見直されるのは決してマイナスではないというか、委託も出来ないし儲からないなら作らないというのも一つの判断ですし、それでも作りたいから作るというのも一つの判断だと思います。

販路が同人誌即売会しかない、しかしそのリスクを背負うからこそ同人活動の範疇に留まっているという建前が成立するということを考えると、逆にイベントでしか取り扱えないジャンルの存在は、同人誌即売会としてはイベントが盛り上がる大きな武器にもなるわけで、個人的には必ずしもこうしたガイドラインがマイナスに作用するわけではないのではと思います。

とはいえ実際には、その作品の本が減ることになりジャンルとして盛り上がることも難しくなるので綺麗事な面もありますが、際限なくどんどんDL販売や委託販売が慢性化したら、希少性は下がりそれが欲しいという需要も低下していきますから、同人誌の価値というのもなんだかなーということになります。

ソシャゲのガチャだって限定だから回るんですよ(笑)
恒常だったらそこまで必死に回そうと思わないじゃないですか。そのうち出るだろうっていう認識になっちゃう。

個人的には薄い本は、一般流通の恒常の本に対して、同人という限定で販売されるからこそ貴重で価値があるという性質だと思うので、『SSSS.GRIDMAN』同人問題は同人誌を考え直す良い契機になりました!

今後もこうした形のガイドラインを打ち出す作品が出てくるのでは?