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ヤマハ、乙女ゲーっぽい楽器擬人化プロジェクト『MusiClavies』始動!!

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『MusiClavies(ミュージックラヴィス)』始動!

VOCALOIDの巡音ルカさんが10周年を迎える中、日本を代表する音楽企業「株式会社ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス」から、“楽器擬人化”をテーマにした新しいエンタテインメント企画『MusiClavies(ミュージックラヴィス)』がスタート!

キャラクターデザインを「花邑まい」氏が担当。
シナリオを「かずら林檎」氏が担当。

【Introduction】

『人間が楽器を演奏する』――
それが当たり前のはずなのに。

あなたが出会う楽器たちは、
人間のような姿で、人間のように喋り、自分で自分を演奏する。

しかし、彼らはそれぞれ楽器としての『傷』を抱えていた。

あなたとの出逢いが彼らの過去を明らかにし、彼らの音色は変わっていく。

――未来の鍵を握っているのは、あなた。

「あなた」は、女性の主人公が担当。
極めて乙女ゲーチックな作品となっていますが、面白いことにエンタテイメント企画となっており、現在のところどのような媒体で展開されるのかは不明となっています。

『サンリオ男子』のように将来的にはアニメやアプリ化など多方面に展開していくのでしょうか?

楽器達が抱えた「傷」を癒そう!

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グランドピアノ、ヴァイオリン、アルトサクソフォーン、チェロ、オーボエ・ダモーレの5種類の楽器が擬人化されており、主人公の「綴葉 みう」は、楽器として何らかの傷を抱えた彼らとの出逢いで過去を解き明かし、その音色を美しい本来あるべき姿へ変えていくことがメインストーリーとなっているそうです。

完全に乙女ゲームじゃん!

現時点で、導入とその後にどのような展開をしていくのかが提示されているので、キチンとシナリオを担当される方がいますし、起承転結のあるストーリー主導型のコンテンツのように思えるのですが果たして......?

個人的には「アルク」が気になる......。
何らかの「トラウマ」を抱えており、それを解消していくというのは、古来より脈々と続く泣きゲー由来のギャルゲー/美少女ゲームフォーマットに則っているので、基本的には乙女ゲーという形が一番すんなり納得出来るのですが、しかしここであえて言いたい!

ただ単に楽器を擬人化して乙女ゲームを作るのであればヤマハでもなくても良いわけで、わざわざ天下のヤマハミュージックが手掛けるコンテンツがそのようなもので終わるはずがない!

というのも、「擬人化」とは、単に何かをキャラクターとして擬人化すればそれで良いというわけではないからです(断言)

「擬人化」とは何か?

冒頭、巡音ルカさんに触れましたが、音声合成ソフトを単に擬人化したら初音ミクや巡音ルカが出来上がったというようなそんな単純なことではないのは、この10年間が証明しています。

今の初音ミクといったVOCALOIDが獲得してきた個性、パーソナリティーは、それによって作られ、奏でられてきた音楽によって規定されてきました。

特に初期の楽曲にはその傾向が色濃く出ています。
例えば「ワールドイズマイン」という楽曲は、VOCALOIDという楽器としての「初音ミク」が、キャラクターとしての「初音ミク」の心情を歌うというメタ的な構造を持っています。

www.youtube.com

同じようにGoogleのCMとして大きな話題になった「Tell your world」という楽曲は、VOCALOID、そして初音ミクが生まれて以来、音楽と、ネットの世界を大きく塗り変えていった「VOCALOID現象」そのものを、楽器としての初音ミクが歌う楽曲になっています。

擬人化とは、擬人化したらそれ自体が物語を持つというのが、本来の擬人化の本質だと考えます。

日本の擬人化フォーマットを真似て中国系企業がアプリゲームを作って日本で配信したりすることも増えていますが、その擬人化の本質部分についての哲学的な追求はまだまだ隔たりがあると思う(笑)

戦闘機の「零戦」を擬人化したら、そのキャラクターは誕生と同時に「カミカゼ」「特攻」といった悲しき歴史という物語を背景に持つわけで、それを無しに、ただ単にキャラクターが出来ましたというのでは、擬人化である必要性に欠けてしまいます。

故に、あのヤマハミュージックが手掛けるコンテンツが、そのようなものであって良いわけがありません!(ひたすらハードルを上げていく)

単に乙女ゲームを作るのであれば何処の企業でも出来るはず。
しかし、ヤマハである以上、ヤマハにしか出来ない音楽的な探求の中で展開する素敵なコンテンツになっているはずです!

『MusiClavies(ミュージックラヴィス)』が持つ可能性に期待しましょう!

■企画:ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス
■原案・シナリオ:かずら林檎
■キャラクターデザイン:花邑まい
■公式Twitter:https://twitter.com/musiclavies
■公式HP:https://musiclavies.com