SW版『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』が発売!
3/14にNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)版『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』が発売となります!
本作のオリジナル版は1996年にPC98で発売された作品ですが、以来PC版やセガサターン、PS4やPSVITAなどでも発売となり、そして今回新たにNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)版が発売となり、4月からはアニメの放送も決定しています!
アニメだと原作のADVという特徴を活かしたギミックを表現するのは難しいと思うのですが、それはそれとして楽しみです!
今でも根強い人気を誇る作品ですが、本作がエポックメイキングな作品として知られるようになったのは、そのゲーム構造にあります。
アドベンチャーゲームでは、マルチエンディング方式などが採用されますが、そうした選択によって分岐する世界、マルチルート、そして終わり迎えるマルチエンディングを一つの平行世界と見た立てることで、並行世界の移動により相互に影響しあう世界の構築が行われ、世界の謎、隠された目的が見えてくるという本作のシナリオギミックは、ループモノといった後に続くことになるジャンルに大きな影響を与えました。
後に大ヒット作品となる想定科学ADV『STEINS;GATE(シュタインズゲート)』も、もともとは『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』を原点としており、だからこそリメイク版を5pb.が手掛けているのですが、2009年発売のシュタゲの10年以上前に『YU-NO』が作られていたのは驚きです。
他にも名作『CROSS†CHANNEL』やループものと言えば同人ゲームから大ヒットになった『ひぐらしのなく頃に』になど、ときに様々な名作、傑作が生まれてきました。
そうしたループもの以外にも美少女ゲームにおいては、Key系の「泣きゲー」やバトロワ系の『シークレットゲーム』のような作品などもあり、ジャンルの多様性、ある意味では物語の実験場だった美少女ゲーム業界。
そこで気になるのは、では美少女ゲームと対をなす乙女ゲームというジャンルは、女性向けという観点から、また一つ美少女ゲームとは違った物語の方向性、進化、結論、実験といえるような試みから、どのような作品が生まれきたのかという点についてですが......。
実はちゃんとあった乙女ゲームのループもの!
有名なタイトルはあるけど......。
調べた結果、オトメイトさんの『夏空のモノローグ』は良く名前が挙がっていますね。他にも『神なる君』、『CLOCK ZERO』、『AMNESIA』などの作品も挙げられています。
圧倒的オトメイト率!
乙女ゲームというジャンルがオトメイトさんで成り立っているからなのかもしれませんが、とにかく影響力の強いオトメイトさん(笑)
個人的にもループものとかは大好きなジャンルなので、是非ともプレイしてみようと思っていますが、乙女ゲームでバトロワ系の作品は軽く探しただけだと見つかりませんでした。
どういう作品傾向かというと、基本的に「館モノ」と呼ばれるような作品でもあり、閉鎖空間に閉じ込められたキャラクター達に殺人ゲームが課され、その過程の中で死と隣り合わせの恋愛劇が展開されるといったジャンルですが、これはあんまりないですね(笑)
美少女ゲーム黎明期には本当に変なものから名作まであり、もともと○○○なシーンさえ入れておけば、後は何をやっても良いという圧倒的自由さからあらゆる物語が登場することになり、その中でもSFは主要なジャンルだったのですが、あまり乙女ゲームではそこまでSF的な要素が求められていないのかもしれません。
『EVER17』のような作品はないのか!?
乙女ゲームも、参入メーカーがもっと増えるとジャンルの幅も広がっていくんだと思いますが、ADVは時に本当に素晴らしい作品を生み出すジャンルなので、その可能性に期待したいところです!