アイドルコンテンツをやる資格がセガにはない
もうゲームやめちまえ
なんとも残念なニュースが......。
2018年2月14日のバレンタインに発表され、それから約1年間、毎月ライブを開催したりコラボカフェを開催したり、動画配信などを継続。
そして今年2019年2月1日を満を持してサービス開始となったセガの女性向けアイドル育成ゲーム『Readyyy!』が6月28日を持ってサービス終了が発表。
発表時には各キャラクターを担当される声優の所属事務所からコメントが届き、公式HPにも掲載され、ライブなどには関係者も多数来るなど超大型のアイドルプロジェクトとしてスタートしましたが、約5ヶ月でのサービス終了となりました。
池袋でもイベントの開催や、販促などを見かける事もあり、管理人も応援していたのですが、なんとも残念という気持ちもありますけど、同時に当然だとも思う。
【重要なお知らせ】
— 『Readyyy!』公式 (@Readyyy_info) 2019年4月26日
日頃より『Readyyy!』をご利用いただきありがとうございます。
このたび2019/6/28(金)をもちましてサービスを終了することとなりました。
アプリをご愛顧いただきました皆さまに、厚く御礼申し上げます。
詳細はお知らせをご確認ください。https://t.co/PHfSK0UYCM#レディアプ
サービス終了の文面が『夢色キャスト』のコピペだと話題になっていますが、このコンテンツを大切しない姿勢。
まさに今のセガそのものです。
『夢色キャスト』もマイネットに移管するかどうかで揉めて結局サービス終了になった経緯からもそうですが、アイドルコンテンツをやっていい会社じゃないですね。
1ヶ月程前に懸念していた通りの結果になってしまいました。
2018年には他にも様々なアイドル作品のアプリゲームがリリースされましたが、その中でも『Readyyy!』の販促規模は最大でかなり目立っていました。
しかしセールス的には『オンエア!』や『DREAM!ing』の方が圧倒的に上回っており、3倍~5倍くらい違うので、如何に『Readyyy!』が振るわなかったか分かります。
そりゃあ毎回、悲惨な決算が出ますよ。
セガに今、何が残ってる?
セガサミーホールディングスが発表した、2019年3月期の連結決算によると、売上高3316億円(前々期比2.5%増)、営業利益130億円(同26.2%減)、経常利益74億円(同48.6%減)、最終利益26億円(同70.4%減)となっています。
これまで分けられていた「デジタルゲーム部門」と「パッケージゲーム部門」が「エンタテイメント・コンテンツ事業」に統一され、スマホアプリゲーム、コンシュマーゲームがまとめて発表されることになりました。
その為、パッケージゲーム部門の足を引っ張る、デジタルゲーム部門、つまりアプリゲームは今後益々終了ラッシュになっていくものと思われます。
デジタルゲーム分野においては、モバイル向け既存タイトル運営数及び新作タイトル投入規模の適正化を進め、収益性が見込めるIP活用タイトルを中心に新作タイトルを投入してまいります。また、パッケージゲーム分野等へのリソース配分を進め、収益改善を図ります。パッケージゲーム分野におきましては、全地域においてマルチデバイス向けのIP展開をより一層強化し、東京2020オリンピック公式ゲーム等のIPを活用したタイトルをはじめ、複数の新作タイトルの投入を進めると同時に既存タイトルのリピート販売による収益の拡大を目指します
https://www.segasammy.co.jp/japanese/pdf/release/201903_4q_tanshin_20190426_final_j.pdf
決算資料を読むと、今後スマホアプリゲームはIP活用タイトル、パッケージゲームにリソースは振り分けていくとなっています。
因みにそのIP活用の配信予定スマホアプリゲームは『けものフレンズ3』。
この会社......。
セガの駄目なところはとにかくソフトを大切にしないことです。
長い間、ゲーム事業をやってきたはずなのにロクにIPが残っていません。
セガの看板タイトルといえばソニックですよね?
決して『龍が如く』ではないでしょう。
しかし、長年その扱いはいい加減で適当。
クオリティの低い内容で平気で発売するし、たまに面白いソニックが出たと思えば次はクソゲーだったり、クオリティ継続やIPの維持が全く出来ておらず、ソニックなんて最近の若い世代にとってはスマブラのキャラくらいの認識なんじゃないでしょうか?
今になって不味いと焦っているのか昔のIPを復活させる動きに出ていますが、そもそも『サクラ大戦5』にしても15万本くらいしか売れていないタイトルなので、そんなに大騒ぎするようなタイトルではないのですが、その『サクラ大戦』だって今まで放置してきたわけじゃないですか。
アイドル作品は、コンテンツの成長とアイドル達の成長がリンクするから感動を与えるジャンルなのですが、コンテンツの継続や維持を全く出来ないセガがやれるジャンルじゃないと思う。
地道に続けるからこそ花開くのがアイドルというジャンルですからね。
『アイマス』や『ラブライブ』だって、どれだけ不遇な期間があったのかと。
こういうことをやっていると信用がなくなっていくので、これからセガが何かアプリゲームを配信しますといっても、どうせすぐサービス終了するだろうという思われて課金控えが起こります。
実際あれだけ事前に盛大な販促をしていた『Readyyy!』がここまで課金されないということは、『夢色キャスト』にしろ他のアプリゲームにしろそうしたところで既に信用を失っていたからではないでしょうか?
今回のことで次はますます課金されなくなるでしょうし、長年やってきたのに自社の看板となるようなタイトルが何も残っていないセガ。
サミーさんもパチの規制強化で苦しんでいますし、厳しい状況です。
可哀想なのはアトラスですが、セガに巻き込まれて駄目になるのは哀しい。
※追記(4/28)
『Readyyy!』が終了したタイミングで何故か既にサービス終了している同じくセガの『夢色キャスト』コラボカフェが開催。
なんなのこれ......。