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存在感を増す「NetEase」ってどんな企業? アプリ市場の明治維新が始まる!!

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日本市場攻略へ本腰が本格化

「NetEase」という企業をご存知でしょうか?

名前を知らないという人も『荒野行動』『Identity V』などのアプリゲームの名前は聞いたことがあるのではないかと思います。これらのアプリゲームは、「NetEase」のゲーム部門である「NetEase Games」が配信しているタイトルですが、現在、国内のアプリゲーム市場において非常に存在感を増しつつあるアプリゲームメーカーとなっています。

その勢いは凄まじく、2019年に配信予定の美少女冒険カードゲーム『アンノウン フューチャー』を発表。クローズドβテスト(CBT)が4/30からスタートしています。更に「DeNA」は「NetEase Games」が開発するスマートフォンゲーム『永遠の七日(とわのなのか)』の事前登録を開始。2017年に中国国内で配信が開始され、日本では「DeNA」が国内配信を担当する形となりました。

他にも新たなバトルロイヤルゲーム『サイバーハンター(Cyber Hunter)』も始まるなど、勢い陰りが見えるようになってきた国内アプリゲーム市場の中でも際立って目立つ存在となっている「NetEase」。

では、「NetEase」とはどのような企業なのでしょうか?

美少女冒険カードゲーム『アンノウン フューチャー』を見ると、いよいよ日本市場攻略に本腰を入れつつあるのを強く実感します。アプリゲームのセールスランキングでも海外勢アプリが上位に名を連ねる光景が日常的になりつつあり、市場の変化を感じられます。

今まさに、黒船「NetEase」襲来により、ガチャに支配されていた国内アプリ市場は終わりを迎え、アプリゲーム市場の明治維新が始まろうとしています。

日本の夜明けぜよ!

中国企業のゲームが抱える特殊な事情とは?

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「NetEase」は中国の企業で「網易」と書きます。
中国の4大ポータルサイトの一つで、他には「シナ(新浪)」、「テンセント(騰訊)」、「ソウフ(搜狐)」があります。

「テンセント」は、先日「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」の中国販売を担当するというニュースで話題になっていました。ゲームファンにとっては汎用ゲームエンジン「アンリアルエンジン4」を開発している「Epic Games」を傘下に収める親会社としても有名です。

「NetEase」は中国の4大ポータルサイトの一角として、中国国内で様々なネットを活用した事業を運営しています。2018年の売上高は671億元(約1兆1千億円)で、そのうちゲーム部門の売上高が約402億元(約6600億円)、残り約192億元(約3160億円)がEコマース事業とのこと。

日本のみならず、積極的に海外へ進出している「NetEase」ですが、これには中国国内のゲーム市場が抱える特殊な問題も背景の一つにあるようです。かねてから強固なゲーム規制が掛けられてきた中国のゲーム市場ですが、当局から新たに発表された規制方針によると、「麻雀」「ポーカー」禁止、「流血」禁止、「不道徳」「わいせつ」禁止と、規制強化が行き過ぎて、逆に何ならOKなのか気になるくらいです。

中国のゲームで「麻雀」が禁止というのは何とも違和感を覚えますね!
言うまでもなくバトルロイヤルといったジャンルなどもっての外ということですが、昨年の新規ゲームの認可凍結騒動でも「テンセント」と「NetEase」のゲームは最後まで配信許可が下りなかったので、そうした中国国内の厳しい規制状況によって、必然的に海外へ進出せざるを得ない状況となっています。

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そうしたこともあり、イギリスやフランス、アメリカのブリザードといった海外メーカーへの支援や連携に力を入れており、日本でも国内市場を攻略すべくプレイヤーに嗜好に合わせて美少女冒険カードゲーム『アンノウン フューチャー』といったゲームを出してくるなど余念がありません。

国内で急激に存在感を高めている理由の一つに「ガチャ」があります。
マネタイズ面でガチャに依存してきた国内のアプリゲームに対して、海外製のアプリはゲーム性の部分で大きく差があり、『荒野行動』や『Identity V』などが特に抵抗もなくヒットしているのを見ると、国内のガチャ市場が揺らいで来ているのを感じ取れるのではないでしょうか?

今後も着実に日本で存在感を増していきそうな「NetEase」。
逆に中国市場はというと、「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」をわざわざテンセントが販売代行しないと売れないといったことからも分かる通り、外資に市場を開放していません。それどころかゲーム市場に関しては中国国内の企業ですら規制強化で縛られています。

同じように外国企業が中国でビジネスをしようと思うと合弁会社の設立を求められたりしますが、これが知的財産権の侵害、技術流出に繋がるものとして、現在のアメリカと中国による貿易戦争が始まりました。

アメリカのトランプ大統領が追加関税の発動に踏み切りましたが、自国の市場を開放しないで他国にばかり進出するといった不均衡は、やはり是正されなければないならないのではないかと個人的には考えます。

しかし「NetEase」のような中国企業が日本のアプリ市場にどんどん参入してくることによって、必然的に国内のアプリゲーム市場もマネタイズの転換、ガチャ依存からの脱却を迫られるので、今後アプリ市場に大変革が訪れることは想像に難しくありません。

それはさながら黒船襲来からの明治維新のように、「NetEase」が国内市場で存在感を増せば増すほど市場の転換が早まることになります。

アプリゲームの歴史は、ガラケー時代に「モバゲー」や「グリー」が大ヒットしていた頃を第1世代と考えると、次にスマホの登場により全盛を極めた現在の第2世代。そしてそれが終わりつつあり、新たな市場の構築が始まりつつある第3世代のスタートラインに差し掛かっています。

今後、ガチャに依存しないアプリゲームを開発し、それをヒットさせた企業こそが、第2世代の『パズドラ』(ガンホー)、『モンスト』(mixi)のような大成功を果たし、大きく飛躍をしていくのではないでしょうか?

そう考えると『ポケモンGO』の大ヒットも、そうした将来を見越したかのようですが、第3世代のアプリゲーム市場ではどの企業が主役となるのでしょうか?

願わくば、それが日本の企業であって欲しいものです。

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