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中国のゲームメーカーが自主規制方針を発表! でもあまり意味がない?

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ゲームメーカー10社が新基準を発表アル!( `ハ´)

これは......。

中国の大手ゲームメーカー10社が6月末に発表した新たな規制方針。
当局が策定した規制ではなく、メーカー側のいわゆる自主規制という形になっており、これらの指針に違反するゲームにはライセンスを発行しないとなっています。

  • Tencent
  • NetEase
  • Perfect World(完美世界)
  • NetDragon Websoft
  • Shanda Games
  • Cheetah Network
  • 37Games
  • IDREAMSKY
  • Changyou
  • elex

上記10社ですね。
テンセントやNet Ease、Perfect Worldなど主要な大手ゲームメーカーが勢揃いとなっています。超単純に言うと中国版「CERO」(コンピュータエンターテインメントレーティング機構)だと考えて良いのではないでしょうか。

業界団体を設立して、このゲームはA指定とかB指定、Z指定みたいなことを判断する仕組みを整えたということでしょう。

当局とは無関係な自主的提案となっていますが、実質的には、規制当局が、いちいちライセンス申請を判断するのが面倒だから自分達でやれって事なんじゃないでしょうか。少なくともこの規制方針を見る限りでは中国共産党の意向がそのまま反映されているように見えます。

6月26日,人民网联合腾讯、网易、完美世界等10家头部游戏公司发起《游戏适龄提示倡议》,把游戏玩家分成4个年龄层级,并提出了相应的提示体系,包括游戏内容、类型和运营等方面的标准。
年龄分层方面,此次倡议把游戏玩家分为18+、16+、12+、6+四级。六岁以下儿童不建议单独使用电子产品进行游戏。

提示体系方面,《倡议》提出了3点标准,即内容、游戏类型和游戏运营。
官方媒体对游戏的关注度一直不低。
今年3月,《人民日报》发文称中国需要“培育游戏的文化内涵”,“让游戏真正成为喜闻乐见的娱乐方式,为人们提供正能量的文化指引”。《光明日报》去年也曾评论称,“网络游戏好玩更要有担当”,“为青少年打造干净绿色的网络游戏”。
https://36kr.com/p/5219931

ゲームは1日1時間「高橋名人ルール」とか、クリーンなオンラインゲームとか、色々書いてありますが、正直、これを見て感じることは一つだけです。

中国メーカーは自国の市場に興味がない

12億人の市場という、その幻想をぶち殺す!!

規制項目を見ると、1つ目が「法律乃道徳」。
①はどういう意味かと言うと、「法律に違反のもの」。

当然、テンセントが配信しているモバイル版『PUBG』なんて禁止、同じくNet Easeが配信している『荒野行動』も禁止。バトルロイヤルなんて問題外ですよ。もうこの①の時点で大半のゲームはアウトでしょう(笑)

ゲームというのは所詮フィクションに過ぎませんが、そのフィクションの内容が現行の法律に違反してるかどうかで判断されるという極めて異質なものです。それが異質だという考え方自体が自由陣営の西側諸国のものなので、共産圏的には異質ではないというところがポイントですね。

銃乱射ゲームが大好きな洋ゲーは大半アウトです。
⑥はプレイヤーにゲーム内で、犯罪行為や暴力、ギャンブルなどをさせることが禁止となっています。はい、ポーカーも麻雀もアウトですね。

「性暗示」という項目では、主に女性キャラクターについての禁止事項です。胸部が3/4以上出ているのは禁止。下着の描写は禁止。未成年の恋愛も禁止。

『FGO』? 駄目に決まってんだろwww
ギャルゲーは当然禁止ですが、日本のゲームの場合、RPGなど殆どが群像劇で青少年の恋愛が物語に組み込まれているので禁止になります。

「血腥」。これはグロ描写の事です。
これもまた洋ゲーが大好きですが、要はフォトリアル禁止みたいなもんだと考えておけば良いでしょう。『モータルコンバット』なんて大激怒ですよ(笑)

中国的には最後の「歴史、文化」。
ここが一番ピリピリしている部分なんじゃないでしょうか。
⑥は面白いですね。歴史上の人物、偉人などを歪曲したり事実に反する描写をしてはいけませんとなっています。

『アズールレーン』お前のことだぞ

擬人化とか駄目じゃん!

こうして多岐に渡る規制項目、禁止リストを見ていると、これだけ厳しいとなればこれらを全て回避してゲームを開発することはかなり厳しいと思われます。人気のあるゲームの殆どが禁止になる内容です。

任天堂が中国市場に参入準備を整えているそうですが、確かにマリオなら規制に引っ掛からないと思いますが、とはいえ任天堂のソフトは大丈夫でもサードパーティーは軒並みアウトでしょうし、ここまで厳重だと参入することに対して何処まで魅力があるのか......。

良く中国は12億人の市場と言いますが、実態としては裕福な層、中流層、そして表には出てこない下流層の三層構造になっており、消費者として12億人のマーケットが存在するというのは幻想に過ぎないそうなので、マーケットとしてはリスクがありますね。

何より雄弁なのは、中国のゲームメーカー自身が海外市場に向けてゲームを開発しているということです。本当に自国に12億人のマーケットが存在するなら内需メインにすれば良いはず。

にも関わらず、実際には日本市場への力の入れようもそうですが、到底国内市場では配信出来ないゲームを作って海外市場に展開しているのを見ると、中国のゲームメーカーが、これだけの厳しい規制を課しておいて、自国のゲーム市場を成長させていこうという考えがあるのかどうかと言われると疑問符が付きます。

少なくともこの規制の強度だと市場の拡大は難しいのではないでしょうか。
この規制プランは現状より更に厳しくなることを意味しているので、ゲームにおいての中国市場は、今後急激に縮小していく可能性が高そうです。