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VRホラー「怨念病棟」の拘りと新作への展望。ダズルCEO山田氏にインタビュー

 

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VRホラーアトラクション「怨念病棟」を体験して来た!

池袋マルイにて絶賛開催中のVRホラーアトラクション「怨念病棟」。
7/22~8/7までの開催期間となっており、暑い夏に恐怖体験で涼むべくVR好きな管理人も早速体験に行って来ました!

煩わしさを極力排除したシンプルなVR体験!

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池袋マルイ 4階イベントスペースで展開中!

VRアトラクションは、視覚だけではなく動きもトレースするようになっており、近年ではバックパックを背負ったりといったことも珍しくありませんが、なんと「怨念病棟」では、コードフリー、バックパックフリーの極めてシンプルなVRとなっており、装着するのはVRヘッドセット「Oculus Quest (オキュラス クエスト)」のみという圧倒的シンプルさでとても快適でした!

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たったこれだけの設備でVR体験が可能というのは驚き!

いざ、2人で体験!
VR空間上の廃病棟を進んでいくのですが、最初はエレベーターに乗り込みます。手に持っているコントローラーを特定のポイントにかざすと、アクションが起こるようになっており、推理モノADVのように、まず最初はロッカーの中や机の中を捜索し脱出する為の鍵を探すことに。

一緒に体験していた方がこれでもかと驚いて悲鳴を上げてくれていたので、逆に落ち着いて探索出来たが、怖いものは怖い。ビビりつつそれとなく早足になりながら脱出を目指す。

再びエレベーターに乗って脱出を図ろうと思いきや、ラストにはとんでもないビックリな恐怖体験が待ち構えており、普通に泣きます。怖い......。

所要時間は5分程でしたが、先に進むのが怖いと足が止まってしまうと長く感じるかもしれません。逆に短いからこそ面白いのではないかと実感!

これが10分とか30分くらいの長さだと、恐怖体験が続いてしまい精神的に持たない=クリア率が激しく低下することもありそうなので、ホラーコンテンツの場合あまり長くは出来ないのかもしれませんね!

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とても広く感じた病棟内も現実にはこれくらいのスペース。そこには秘密が......

無事、脱出出来たものの真夏の恐怖体験に背筋が寒くなりました。
因みに管理人は『零』シリーズなども大好きなのですが、『バイオハザード7』に関しては途中でPSVRでのプレイを諦めている日和っぷりです(笑)

シンプルな装備で、お手軽に恐怖体験を味わえる「怨念病棟」。
「お化け屋敷」を作ろうと思うと、広いスペースに特殊メイクや造詣物などが必要となるため、遊園地などでしか展開出来なかったものが、VRのホラーアトラクションの場合、会議室くらいのスペースがあればVR空間上に「お化け屋敷」を簡単に作り出すことが出来るようです!

今後の発展性を感じつつ未だ恐怖体験にドキドキしている中、「怨念病棟」を開発された株式会社ダズルCEOの山田秦央さんにお話をお伺いすることができました!

「怨念病棟」の魅力や今後の展望、なんと最新作についてのお話など、タップリ聞くことが出来たので、是非読んでみてください!

「怨念病棟」はこうして作られた!開発者インタビュー

・株式会社ダルズについて教えてください

山田氏:
 元々はモバイルでソーシャルゲームの開発をしていたのですが、2015年頃からVRの研究、開発を始め2016年から事業化を始めました。「怨念病棟」は2018年の10月頃から準備を始めて、2019年4月に徳島でロンチしました。

・(2016年のVR元年を経て)現在どのようにVRについてお考えでしょうか?

山田氏:
 当初、想定していた以上に個人所有のVRが伸びなかった印象があります。そこで弊社では施設型VRには伸びる余地があると考えました。ティフォンさんやバンダイナムコさん、ゼロレイテンシーさんなど、自社で施設を展開してVR事業を行っている会社が多いのですが、一方で一般的な商業施設にはまだあまり普及していません。

 既存のVR体験型施設に行かれる方というのは、事前予約が必要だったりする観点からアーリーアダプターやアーリーマジョリティといったVRについて積極的な方が多い印象です。弊社では、VRを全く知らないといったような方々が、買い物のついでにフラッと立ち寄れるようなVRを目指しており、様々な層の方々にVRをプレイしていただきたいと考えています。

・どういったVRを目指しているのでしょうか?

山田氏:
 「歩くVR」というコンセプトに根ざしてやっています。施設型のVRは筐体込みという形が多いのですが、弊社のコンテンツにおいては、HMDと管理端末用のスマホがあれば専用設備が不要で何処でも展開出来るのが特徴です。ホラーを題材に選んだのは、普遍的なジャンルであるということが大きいのですが、幅広い年齢層に受け入れられ易い点、また(VR体験を)実感するのに最適なジャンルということで決定しました。

・最後の仕掛けには驚きました!

山田氏:
 (笑)ホラーといっても流血表現を使っていないので、お子様でも安心して楽しんで頂けます。

・開発で大変だったところなどはありますか?

山田氏:
 モバイルのハードウェアということもあり、どうやって高画質を追求するかといった点に最も苦労しました。フレームレートなどが大幅に低下してしまうため、(4月徳島での)開催前々日くらいまでチューニングしていたんじゃないでしょうか。現在展開しているものは、そこから更にアップデータしたものとなっているので、より快適に楽しめるようになっていると思いますよ。

・ここがおすすめといった点や力を入れたところなどを教えてください

山田氏:
 体験されると分かるのですが、実際のフロアよりVR上の仮想空間が広く感じられると思います。実際の空間が5m×5mなのに対し、仮想空間上は10m×10mになっています。5m四方のスペースとオペレーションを担当してくれるスタッフの方々がいれば、縦横2倍の空間を表現可能なので狭い場所でも展開できます。

 運用も極力簡易化することを目指しました。オペレーションを担当してくれているのはアルバイトの子達なのですが、Androidのスマートフォンがサーバーの役割をしており、2人プレイ時の同期なども含めて全てスマホ1台で操作可能です。パソコンなどでの操作が入ると、どうしてもミスが多く発生してしまったりするので、操作をシンプルに抑えることで誰でも運用できる構成にしていることが運用をする上での強みです。

・これから新たに挑戦してみたいジャンルなどはありますか?

山田氏:
 キッズ向けです! 今はホラーということもあり、お子様に遊んで貰える機会というのがあまり多くありません。先程、体験して頂いたお客様は外国人の方でお子様と一緒に遊んで頂いたのですが、お父様の方が大きなリアクションを取られていました(笑)一方、感受性が強く(スタート地点で)泣いてしまうお子様もいらっしゃいましたね。

 ゲームという形以外にも子供が安心して楽しめるようなコンテンツを考えています。例えば、職業体験で、お父さんやお母さんと一緒にハンバーガーショップでハンバーガーを提供したりといったことも面白いかもしれません。そういった少し教育要素もあるようなキッズ向けのタイトルというのも今後ラインナップを揃えて行こうと考えています。

 将来的には全国各地に広めていこうと思っているのですが、そういった環境が構築されるとeスポーツ要素のあるコンテンツも作れるのではないかと考え中です。東京で体験されている方、北海道で体験されている方が5m×5mの中でマッチングして対戦したり、共闘したりといったコンテンツの開発もやっていきたいですね!

・ECサービスといった分野はいかがでしょうか?

山田氏:
 そういった方向は現在考えていません。我々は現在「コンパクトVR」というソリューションを展開しているのですが、5m×5m以外にもスマホのスライダーで操作することで6m×6mや3m×3mなど自在に変更することが可能になっています。技術とスマホを組み合わせて作ったソリューション群に乗っかるコンテンツの開発を主題にしているので、医療や介護、デイケアといった分野には進めるかなと思っています。

 平面状を「歩くVR」なので、足腰が悪くて登山することが出来ないといった高齢者の方が、VRを装着して歩いている内に、頂上まで進んでいき高尾山の光景が見られたりといったことも楽しいかもしれません。別の場所で開催しているときの話なのですが、車椅子の方に当社のコンテンツを体験して頂いたことがありました。

 足が不自由でアトラクションなどに参加することができないという方でも、弊社のVRを利用して頂けたので、そういう意味では社会的な価値というのもあるのではないかという気がしています。

・「怨念病棟」に続く新作などもあるのでしょうか?

山田氏:
 有楽町マルイさんで8/8からスタート予定の「狂気の城」というタイトルを開発中です。1890年代に起きた大量殺人が行われた館に科学調査員として入り、怪奇現象などに遭遇しながら無事に調査を終えることが目的のゲームです。

 実際に起こった史実をベースにしているのですが、「H・H・ホームズ」*1が実際に作っていたマーダーキャッスル(殺人ホテル)にフィクションを重ねています。ステージも「怨霊病棟」より複雑な構造になり、2回分岐を挟むことで8通りのルートが存在しています。それぞれ異なる仕掛けが用意されているので、何度も楽しめるのではないでしょうか。

 「H・H・ホームズ」と「ジャック・ザ・リッパー」には同一人物説があるのですが、そこから着想を経て開発したコンテンツです。プレイヤーを殺そうとしてくる仕掛けを潜り抜け無事クリアを目指してみてください!

・全国で違うプレイヤーの反応

山田氏:
 面白いのは地域によってプレイヤーの反応に違いがあることです。関東では若干前半苦戦していたのですが、カップルなどの場合、反応として男性が女性の前で驚いて声を挙げたりするのが恥ずかしいといったように見えました。

 一方で関西や徳島の場合は、そういったことも含めて面白いといったような反応の方が多かったので、そうした地域性の違いなども運用の際に気に掛けている点です。

 外国人の方には非常に楽しんで頂けています。香港や台湾、中国といった国の方が多いのですが、以前香港の方には「これ(香港に)持ってきてよ」と言われました(笑)

 ホラーコンテンツは怖いものは怖いというのが世界共通なので、言葉が要らないのが良いですね。

・今後の展望を教えてください

山田氏:
 いよいよ本格的に展開を始めたので、「コンパクトVR」のコンテンツをこれからどんどん増やしていくつもりです! 1つのコンテンツの開発には約2ヶ月程度掛かるのですが、開発スペースを上げて1.5ヶ月くらいのペースで開発を進めていきたいと考えています。スマホで簡単に切り替えができるので、複数の中から一つを選んで遊ぶといった形にもしていきたいですね。

 「コンパクトVR」はあくまでもB to Bの名前なので、今後は「MAZARIA」さんのようなブランド名を付けていくつもりです。といってもまだ何も決まっていないのですが(笑)

・本日はありがとうございました

「怨念病棟」の開発秘話から、最新作「狂気の城」についてのお話など、幅広くお話しして頂きました。

インタビュー掲載に辺り、8/7まで池袋マルイで開催中の「怨念病棟」、8/1から8/8まで有楽町マルイで開催中の「怨念病棟」と、8/9から9/25まで開催される「狂気の城」に参加される際、こちらのブログ記事を受付で見せて頂くと100円引きになるクーポンを実施させて頂いております。お得な機会なので、是非、参加してみてださい!

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8/1~8/8「怨念病棟R」、8/9~9/25「狂気の城」

【開催期間】
2019年7月22日(月) ~ 2019年8月7日(水)
営業時間:11:00~20:30(最終受付 20:00)
【会場】
池袋マルイ 4Fイベントスペース
【料金】
2名 1,800円(1名 1,200円) 最大2名同時プレイ可能
【対象】 7歳以上

第1弾「怨念病棟」
第2弾「狂気の城」
【開催期間】
2019年8月1日(木)~2019年9月29日(日)
営業時間:11:00~21:00 (日・祝は10:30~20:30)
※最終受付は営業終了時間の30分前
【会場】
有楽町マルイ 8Fイベントスペース
【料金】
2名 1,800円(1名 1,200円)(税込) 最大2名同時プレイ可能
【対象】
7歳以上

*1:※1 アメリカ初のシリアルキラーと呼ばれる人物
27人の殺害を自供したが、犠牲者は200人以上を言われている